天下茶屋

公共交通機関をご利用される方は、こちらがスタート地点です。富士急行線「河口湖駅」から「天下茶屋行き」のバスへ乗り、お越し下さい。マイカーの方は、約1km手前、三ツ峠登山口の路肩の駐車スペースをご利用頂けます。こちらの茶屋は歴史が深く、小説家・太宰治が逗留していたことでも有名です。

御坂隧道上鞍部（みさかずいどうじょうあんぶ）

天下茶屋から25分程の急登で到着する稜線上の小鞍部です。ここを「御坂峠」と記している地図が多く、現地にも手書きの地名標がみられます。落葉の季節には、木立の向こうに富士山や三ツ峠山の姿が見え隠れする、広くて歩きやすい尾根道を東に向かいます。自然を満喫しながらお進み下さい。

八丁峠

送電線鉄塔があり、ここからは南アルプスの展望を望むことが出来ます。この先は八丁山を越え、清八山で南に折れ、大幡八丁峠を経て大幡山、茶臼山とアップダウンを繰り返す長丁場となります。ペース配分に気を配りながら、静かな縦走をお楽しみ下さい。茶臼山を過ぎ、露岩地帯を登ると御巣鷹山へと出ます。

御巣鷹山

殿様が鷹狩で用いる鷹の繁殖地として保護されていた山域」に由来する、日本に3つ存在する「御巣鷹山」という名を持つ山の1つです。三ツ峠山では、三ツ峠山荘のご主人中村氏が中心となって、盗掘や鹿の食害から貴重な植物を守るため、長年に渡り保護活動を行っています。アツモリソウやカモメラン、クモイコザクラ、キバナノコマノツメなど、三ツ峠山の多様な花々を、大切に見守って下さい。

開運山

「新・花の百名山」と「山梨百名山」に選定されている開運山の山頂は、三ツ峠山の最高峰です。「三ツ峠」と書かれた石碑も建てられており、素晴らしい富士山の展望をご覧頂けます。また、下の岩壁は「屏風岩」と呼ばれ、ロッククライミング界では古くから人気のスポットです。

四季楽園・三ツ峠山荘

三ツ峠山は、富士山ロングトレイルの中で唯一、営業している山小屋がある山です。夜景や星空、早朝の紅富士など、宿泊しなければ見られない絶景をお楽しみ頂けます。小屋前の展望ベンチや小屋内のトイレは有料で利用出来るので、日帰りの登山にもおすすめです。富士山の絶景をおかずに食べる山ごはんは、本ルートならではの醍醐味と言えるでしょう。

木無山（けなしやま）

これから下る府戸尾根と、母の白滝への道との分岐点周辺のなだらかなピークが毛無山です。周辺の草原は植物保護区になっているため、立ち入らないようにして下さい。三ツ峠山荘と木無山の中間にある天狗岩は、尾根の上にそびえる富士山の展望スポットです。

霜山

府戸尾根から新倉山へ下る分岐点のすぐ西側に、樹林に囲まれた霜山のピークがあります。展望はありませんが、時間に余裕のある方は是非お立ち寄り下さい。分岐の800m程手前、送電鉄塔周辺からは、次第に近づく大きな富士山を展望出来ます。

新倉山

このモデルコース最後のピークが新倉山です。地理院地図の1,184m地点は、「御殿」と記された富士山の展望の良いピークです。そこから200m程南に進んだ樹林に囲まれた場所に「新倉山山頂」の山名標があります。ここまで下ればゴールはもうすぐです。

ゴンゴン石

新倉山からの下り途中にある大きな岩は、表面に穴が空いており、頭を入れるとゴンゴンと音が鳴り響くことから「ゴンゴン石」と呼ばれています。興味のある方は、是非お試し下さい。

新倉山浅間公園・忠霊塔

世界的にも有名な富士山と五重塔のツーショット写真を撮影できる人気の観光スポットです。例年、桜や紅葉のシーズンにはイベントも開催されており、多くの人々で賑わっています。トイレ休憩のついでに、観光もお楽しみになられてはいかがでしょうか。

下吉田駅

本ルートのゴール地点となるのが、富士急行線「下吉田駅」です。新倉富士浅間神社からは、徒歩約5分で到着します。近隣にはカフェもありますので、ひと休みしてから帰路に就かれるのもおすすめです。公共交通機関をご利用の方は、そのままスムーズにお帰り頂けます。